夕阳中红着的脸(豆瓣 6.4分

原名:夕陽に赤い俺の顔

别名:My Face Red in the Sunset / Killers on parade

导演:筱田正浩

编剧:寺山修司  筱田正浩

主演:川津祐介  岩下志麻

上映日期:1961-02-19  片长:82分钟   日本  类型:剧情

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剧情介绍:

東京国立近代美術館フィルムセンターで映画監督・篠田正浩の作品の回顧上映が企画されていました。そこで寺山修司が脚本を担当した「夕陽に赤い俺の顔」を見ました。この作品は篠田正浩と寺山修司が短期間で作品の構想を練り、あっという間に撮り上げた映画であるそうだ。アメリカの国旗をアートにしてしまったジャスパー・ジョーンズらのポップ・アートとディズニーに代表される動き戯化して見せるアニメーションの影響を受けた作品でもあるといいます。確かに映画は滑稽そのもので、一歩間違えばくだらない領域にはまり込んでしまう要素を多分に持っているといえるものでした。
        映画では建設会社に雇われる8人の殺し屋が登場します。もうそれの設定自体が漫画的、パロディといっていい。たとえば医者と殺し屋の兼業をしているもの、大学出のアメフトの格好をしたエリートの殺し屋、ガダルカナル戦線を生き抜いた元兵士の戦争を引きずる殺し屋、前近代的な任侠道で洋酒が合わないと言う着流しの殺し屋、JAZZなど流行の音楽に反応してしまう(当時の)現代若者風殺し屋、北海道から山羊を連れて家出してきた女の殺し屋などなど、およそ殺し屋というには当時の人間の背景をデフォルメし滑稽化したキャラクターが登場します。彼らの動きは漫画チックで笑える。
        彼らに狙われるのが建設会社の不正を暴こうとする業界新聞の女性記者、篠田監督の奥さんとなった岩下志麻。若いです。そして彼女を助ける川津祐介が演じるガンマニア?の若者(実は最後にどんでん返しがある)が、殺し屋達に絡んできます。見ていてこの映画はシュールだなと思ったのは、拳銃で撃たれた筈なんですが死んでおらず生き返っていて再び銃撃戦に参戦していること。あるいは、正義は勝つのよといっていきなり仲間の殺し屋達を裏切り悪の立場から善の立場に寝返って話の展開を急展開させる女の殺し屋など、そこには行動において大きな動機づけがないのであります。
        その荒唐無稽な中で光っているのは同時期に書かれた戯曲「血は立ったまま眠っている」にもみられるような寺山修司的な?(と言ってもいいのか)カッコつけたフレーズの数々でした。それらの言葉によって映画の画面は一瞬、詩的なものになっていたような気がしました。

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