とある商店街の一角で「安い・早い・大盛り」が売りの大森食堂を営む、店主の網郎、息子の四郎と娘・千香の三人。カメラを片手に散歩する四郎は、廃墟で町を牛耳る東一家のボス・東とその子分達が一人の女をいたぶる姿を目撃。大声で中へ飛び込み、カメラのフラッシュで相手目くらましさせ女・春子を助けると、自宅へ連れ帰り、暫く様子を見ることにする。やがて春子も回復し、一家の優しさに胸を熱くする。そして美人で愛想が良い春子のお陰で店は連日賑わいを見せる。春子は一人息子を育てるため苦しい生活を送る中、東に拾われたが、東は春子に裏の世界の仕事を教え、利用していた。
        日が経つにつれ、四郎と春子は惹かれあうようになっていた。だが、そんな中春子の前に東が現れ、四郎達の店に金目の物は妻の形見の指輪だけだと言う春子にそれでも奪えと命じる。やがて四郎と春子は結ばれる。
        東は今日中に指輪を盗み出さなければこの店を燃やすと脅す。その夜、母の遺影がある部屋から物音が聞こえ、何者かが部屋を物色していた。四郎は黒い影に飛び掛かる…。