梶原里美(麻生かおり)には大学教授昇進間近の啓吾(信実一徳)という夫がいるが、啓吾は週に三度は京都の大学で講義があるため出張で留守がちだった。里美は夫の不在の間、ストレス解消に派手なメイクと衣装で外にくり出すのが好きだった。というのは、啓吾は里見がいなければ薬も飲めず、出張の準備もできないくせに里見をなかば暴力的に犯すような自己中心的な男だった。ある日、里美はとあるギャラリーで、無名の浦上亮(佐藤栄一)という若い画家からモデルになってほしいと声をかけられる。里美は、あなたは私とヤリたいんでしょうと言って相手にしなかった。数日後、啓吾はなんと道子(黒木玲奈)という愛人を勝手に家に連れ込み、里美の前でセックスをした。そして彼女のアパートを引き払ってここに住まわせるという。だが里見はその命令に従った。一方、里美はギャラリーで亮の往所を聞き出し、彼のアパートを訪ねて、一糸まとわぬ全裸になり、大きく足を開く。亮は動揺して何もできなかった。啓吾と道子の肉欲関係と同時に里美もたびたび亮の部屋を訪れて若い肉体に溺れていく。真面目で真剣な亮は里美に結娘を申し込むが、里美は相手にしない。ところがある日、道子の乗った旅行ツアーのバスが転落し全員死亡または行方不明の大事故になったというニュースが流れる。里美は道子が引越しの際に手続きするよう預けられていた健康保険証や印鑑を持ち出すと、亮の元へ行き、週に三日だけ妻になるという条件で亮と結婚し、道子の名前で届け出てしまう。こうして里美は道子の名を使い、二人の夫を持つ女となった。その頃、道子から連絡がないのを不審に思い、啓吾は彼女のアパートを訪ねるがそこは無人の部屋だった。そして啓吾はその場で心臓発作に襲われ、息絶えてしまう・・・。
        若い愛人を自宅に引き込んでしまう夫の異常さに妻の中で眠っていた浮気願望がついに爆発。